みなさま、こんにちは。ブログ担当、prof.シウマイです。
40℃に迫るようなびっくりした夏の日々が嘘のようにめっきり涼しい日が増えて「秋!」という雰囲気が漂ってきました。スポーツの秋!食欲の秋!いろいろありますが、品吹メンバーは定期演奏会に向けてもちろん「芸術の秋!」を邁進しております。
さて品吹の定期演奏会ではすっかりおなじみになり、演奏会後のアンケートでは毎回好評をいただくラインナップの「演歌・歌謡曲」ですが、次回の14回定期演奏会でももちろん取り上げますよ~。チラシやポストカードをご覧の方はお気づきかもしれません。
題して『石川さゆり芸能生活50周年記念「愛~旅路~」』です!!
楽しみにしていただいている方、いらっしゃいますでしょうか??
拙シウマイも演歌大好きなので、演奏するのをとても楽しみにしています。そんな品吹には演歌・歌謡曲の演奏に並々ならぬこだわりを持った方がいらっしゃいます。それは、何を隠そう、常任指揮者の田中慶教!
ということで、シウマイのインタビューシリーズ第2回目は、指揮者の田中さんにご登場いただきましょう。
※ここからは親しみを込めて田中さんとお呼びします。
指揮棒吹っ飛ばし指揮者の田中慶教さんです!
(田中さんの指揮棒吹っ飛ばし事件のブログはコチラ!)
その節はこれ以上ない素晴らしい紹介文をありがとうございます(笑)
さて、品吹の演奏会では割と頻繁に取り上げる演歌や歌謡曲ですが、演奏を作り上げていくのに気を付けていることは何かありますか?
演歌・歌謡曲を演奏するときは特に「歌に寄せる」ことをいつも心がけています。
フレーズの長さ、言葉は母音なのか子音なのか。そのため、歌い手がうたっている歌いまわしに合せて、楽譜に書いてある指示を変えることもしばしばあります。
そうそう。合奏練習の時に「そんな吹き方だめだよー!!!!ここの歌詞は ”小さい『つ』” だから、ベタっとした吹き方をしないで跳ねて演奏してよ~!!」って感じの指導をしてくださいますよね(笑)
そうですね~。特によく知られている曲だと歌詞も皆さんご存じですから、とくに「歌詞がある曲」を楽器で演奏する時は、違和感が出ないように注意を払っています。すべては「歌詞がなくても歌詞が聞こえてくる、歌詞が伝わる」ようにするため。そこは常にこだわりたいポイントです。
こだわり。大切ですねー。
そして次回の演奏会で取り上げるのは「石川さゆり」さんですが、どんなところにこだわりがありますか?
私は演歌をはじめ、昭和歌謡が好きで、とりわけ石川さゆりさんがとても大好きなんですが、今回は私が ”どうしてもみなさんに聴いて欲しい” 石川さゆり作品を選りすぐり、できる限りカットしないように編曲の米山さんに仕上げていただきました。
私が個人的に大好きな「飢餓海峡」がラインナップに入っていてすごく嬉しいんです!あの怖いくらいの狂気の歌詞が、ゾクゾクする名作ですよね!ただ比較的年齢の若い団員の中には曲を知らない人もいて少しびっくりしています(笑)演奏の参考にぜひ石川さゆりさん本人のうたを聞いて、これを機に好きになってもらいたいですね~。
でも実際演奏すると、コレが結構難しい・・・(^ー^;
編曲の米山さんに特に依頼したことは「すべて原調で」書いていただいたことです。吹奏楽の編成で演奏しやすい調性(ハ長調やホ短調などのその曲の基本音階のこと)に直してもらうことはできるのですが、そうすると曲を知っている人からするととても違和感を感じることがあります。先にも言いましたが、やはり「違和感を感じない」演奏を心がけるためには、リリースされている楽曲と同じ調性で演奏することにはこだわっていたいんです。
その結果、奏者の譜面に「♯(シャープ)や♭(フラット)」がたくさん・・・(汗)
・・・(笑)
奏者にとっては「演奏しにくい」「響かせにくい」が多々あり、品吹奏者の皆さんにはご苦労をおかけしていますが、石川さゆりの世界観が伝わるように、一つ一つ丁寧に音を重ねていきたいと思いますので、ぜひ一緒に頑張っていきましょう!
頑張ります٩( ‘ω’ )و
それでは、最後にご来場くださる皆様に向けて、意気込みをひとことお願いします。
「昭和歌謡が大好きな」指揮者と、それを形にしてくれる稀有な楽団による、他では絶対に聴けないメドレーです。ぜひお聴きください。
田中さん、ありがとうございました~。
皆様、ぜひ14回品吹定期演奏会にご来場の上、我々がどのくらい石川さゆりさんのうたの世界観を表現できたかどうか、聴きにいらしてくださ~い。お待ちしています!